輸出管理とは、
① 大量破壊兵器の拡散を防止するため
② 国連武器禁輸国や紛争国での通常兵器の過剰な蓄積を防止するため
③ 日本と国際社会の安全保障のため
兵器それ自体や、その開発や製造に用いられる、貨物や技術を「管理」することです。
「管理する」とは、法律やその時点での国際情勢に照らし、その取引(輸出や技術供与など)が上記の目的に沿っているかを常に確認することです。日本では外為法を根拠に複雑な輸出管理関連の法体系が存在しており、一定の場合に輸出許可の取得が求められます。これらの、輸出管理法令の遵守を確実に行うことにより、この目的が達成されます。
また、国際ビジネスを進めるにあたり、無視できないのが米国による各種制裁です。不用意に取引を進めることにより、知らない間に米国の制裁対象となってしまうリスク、また契約は成立したものの銀行が決済を拒否してしまいトラブルが起きるリスクも、多くの企業で管理対象とされています。
輸出管理は、国際ビジネスにおけるリスク管理そのものであると考えます。
YouTubeの輸出管理チャンネルで、輸出管理部門に配属された方のための話をさせてもらっています。